西新宿 新宿駅西口の肝炎治療 いしい内科・外科クリニック

03-5937-3361

肝臓疾患外来

肝臓疾患外来について

肝臓疾患外来について

肝臓は、基礎代謝の約25%を担い、糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン代謝の中心です。また、アルコールの約90%を処理し、他の毒物の解毒なども行っています。肝臓病の3大原因はウイルス、アルコール、肥満です。
C型肝炎、B型肝炎をはじめ、肝機能障害の検査と治療をいたします。

C型肝炎について

C型肝炎は、感染している人の血液や体液を介してC型肝炎ウイルスに感染することにより起こる肝臓の病気です。日本の感染者は190万人~230万人と推定され、その多くは60歳以上の高齢者です。しかし近年の新規感染者は若年者が多く、覚せい剤等の注射の回し打ちや入れ墨(タトゥー)やピアス等の針の使い回しによるものと推測されています。

C型肝炎ウイルスに感染すると約70%の方が持続感染となり、慢性肝炎、肝硬変、肝がんへと進行しますが、自覚症状が無いことも多く、感染していることを知らない方や知っていても医療機関を受診されていない方が多いのが現状です。
C型肝炎ウイルスに感染すると約70%の方が慢性肝炎を発症します。その後、およそ20年で約30~40%の人が肝硬変となり、そのうち年率約7%の方が肝がんへと進行します。

わが国の肝がん患者の70%はC型肝炎ウイルス感染者であり、年間3万人の方が肝がんにより亡くなっています。

B型肝炎について

B型肝炎は、B型肝炎ウイルスに感染している人の血液や体液を介して感染することにより起こる病気です。感染経路としては、出産時のB型肝炎ウイルス感染者の母親から子への感染(垂直感染)と、それ以外の感染(水平感染)とがあります。B型肝炎は感染した時期や健康状態によって、一過性感染で終わる場合と6ヶ月以上にわたって感染が持続する持続感染とに分けられます。現在の日本の感染者は110万人~140万人と推定され、その多くは60歳以上の高齢者ですが、近年では性的接触等による若年者の感染も増えています。

感染経路

垂直感染(母子感染)

母子感染とは、出産時に産道においてB型肝炎ウイルスに感染したお母さんの血液が赤ちゃんの体内に入ることにより感染が起こることです。日本においては、1986年以降、母子感染予防対策が行われるようになっており、出産時でのB型肝炎ウイルス感染は、そのほとんどが防げるようになっています。

水平感染(性的接触・輸血・臓器移植・刺青・針刺し事故など)

以前は輸血、集団予防接種での注射器の使い回し、医療従事者における針刺し事故等がありましたが、輸血血液については1972年以降、集団予防接種では1988年に感染予防対策が取られ、また医療従事者の針刺し事故等もワクチンの予防接種導入により、ほとんど感染例が見られなくなって来ました。しかし、現在では性的接触、入れ墨(タトゥー)等における針の使い回し、覚せい剤等の注射の回し打ち等による感染者が増加しています。特に性的接触感染では、従来の日本のウイルスとは異なる欧米型のウイルスが流行しています。

一過性感染と持続感染

一過性感染

思春期以降にB型肝炎ウイルスに感染した場合には、多くの場合は一過性感染で終わります。急性肝炎を起こすことがありますが、大部分の人ではウイルスが排除され、慢性化はしません。また自覚症状が無いうちにウイルスが排除される人もいます。ただし、急性肝炎を発症した人の中には、急激に症状が悪化して劇症肝炎を発症し、死亡する例もあります。また近年では、欧米型のウイルス(ジェノタイプA型)による急性肝炎が増加しており、そのうち10~15%は慢性肝炎に移行するとの報告もあります。

持続感染

出産時の感染や、乳幼児期に感染した場合は、免疫機能が未熟なためウイルスを排除することが出来ない持続感染者(キャリア)となる場合があります。持続感染者が思春期から30歳頃になると、免疫機能が発達するため、免疫細胞がウイルスを排除しようとします。その際、感染している肝臓の細胞も一緒に壊してしまい、肝炎を発症します。多くの場合、肝炎の症状は軽度なのですが、B型肝炎ウイルス感染者の10~20%は慢性肝炎へと進行し、その中から肝硬変、肝がんを発症する人も出て来ます。

検査を受けたほうが良い方

以下の方は特に、C型肝炎ウイルスやB型肝炎ウイルスに感染しているかどうかの検査を受けることをお勧めします。

  • これまでB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス検査を受けたことが無い方
  • ご自身のB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス検査の結果をご存じでない方
  • ご家族にB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスに感染している方、肝がんの患者さんがいる方
  • 健康診断の血液検査で肝機能検査(AST(GOT)、ALT(GPT))の値の異常を指摘されたものの、まだ医療機関を受診されていない方
  • 母子感染予防策が実施されていなかった1985年(昭和60年)以前に生まれた方
  • 輸血や大きな手術を受けた方
  • 入墨(タトゥー)をしたり、医療機関以外でピアスの穴を開けたことのある方

※B型肝炎ウイルスには以下のような感染経路も考えられます。

  • 集団予防接種の際に注射器の連続使用が行われた場合

なお、肝機能検査上、異常が無い場合でも肝炎ウイルスに感染している場合がありますので、一生に一度は肝炎ウイルス検査を受けることをお勧めします。

その他肝臓疾患(アルコール性肝障害・肥満)

アルコール性肝障害はお酒の飲みすぎが原因です。肝臓ではアルコールが代謝されてできる毒性の強いアセトアルデヒドによって障害が強まり、肝臓の線維化が引き起こされます。
最近は食べ過ぎと運動不足による肥満が増えていますが、肥満者の約80%に脂肪肝がみられます。また肥満や糖尿病の人に起こる炎症や線維化を伴って肝硬変へ進行する脂肪肝(非アルコール性脂肪肝炎:NASH)が注目されています。

最後に

肝硬変へと進展すると肝がんへと進展してしまいます。いかにこれらの肝の病気の流れをくいとめるかが重要となります。

医院概要

いしい内科・外科クリニック

所在地
〒160-0023
東京都新宿区西新宿7-1-10 守矢ビル5F
ご連絡

Tel03-5937-3361
Fax03-5937-3362

最寄駅
都営大江戸線「新宿西口駅」D5出口徒歩1分
JR線・東京メトロ「新宿駅」徒歩3分
西武新宿線「西武新宿駅」徒歩4分
ACCESSMAP
アクセスマップ
診療時間
金曜日は第1・第3・第5の15:00~19:00 土曜日は第1・第3・第5の13:00~17:00 【休診日】第2・第4の金曜・土曜および日曜・祝日
診療時間
10:00~13:00
15:00~19:00